2020.12.19
商品企画の裏側を包み隠さずお話しします ~福袋編~
ディスプレイとしての役割も!初売りに欠かせない「福袋」
お正月の初売りに欠かせないものと言えば「福袋」。高級福袋の登場など、年々その話題性は大きくなっていき、来年の福袋は・・・というニュースが年末の風物詩にもなりつつあります。
パックマートバイベルベの福袋は赤地に「福袋」と書かれた定番商品から、箔を贅沢に使った高級路線の商品、通年使える洋風デザインまで、たくさんのラインナップがあります。今回は、そんな豊富な種類を取り揃えている福袋の制作エピソードを包み隠さずお話します。
高級路線福袋の先駆け、プレミアムふくまる
2013年に発売した「ふくまる」。市松模様・波千鳥・梅、と縁起物をあしらったデザインは、年代・性別を問わず使えるオールマイティな紙袋です。
当初、安価な自動紐手提袋の販売を行っていましたが、大変好評だったためもっと高級仕様の福袋があってもいいのでは?と「プレミアムふくまる」の開発をスタートしました。
高級仕様の「プレミアムふくまる」は、持ち手・本体がよりしっかりとした素材で作られています。自動紐手提袋「ふくまる」に比べて、お酒やオリーブオイル、高級食材などの重い物を入れることにより適しています。
最大の特徴は中心にドドンとあしらわれている金の箔押し。箔面積が大きいため、品質不良がないように、製造現場では入念なチェックを行っています。「プレミアムふくまる」の実物をご覧いただければ、その高級感を実感していただくことが出来ること間違いなし。ぜひお手に取っていただきたい商品です。
販売価格が1~2万円の福袋におすすめです。
展示会で大注目!福ノワール
車のショールームや時計、高級食材など男性・大人向けの業種で使える福袋が欲しい!とのお客様からの声を受けて企画された紙袋「福ノワール」。発売前のサンプル段階で展示会に並べたところ、「これはもう買えますか?」といった声を多数いただく大反響ぶりでした。
好評ならばいざ商品化!と乗り出したところ、最後まで頭を悩ませたのが、販売価格です。福袋は大切なパッケージですが、メインはやはり袋の中身。高級感を求めて紙袋自体の価格が高くなりすぎてはお客様も使いにくい…。でも、“高級感”という品質に妥協はしたくない!そこで、価格アップの要因となる箔押しを片面だけのデザインにしました。ディスプレイとして使う時場合は表面が華やかであれば十分、と決断。紙袋は両面デザインが基本、という概念を覆し価格と品質の両立を実現しました。
赤一色の初売り会場の中であえて黒い紙袋を使うことでお客様の目に留まりやすくなります。
販売価格が3~5万円の福袋におすすめです。お肉・魚介類・お酒など、お正月ならではの高級食材福袋にいかがでしょうか。実際にワイナリー様の福袋としてもご利用いただいております。
東京オリンピックやインバウンド事業を意識した「Mt.福」
オリジナルデザインの福袋が好評な流れを受けて、開発された「Mt.福」。発売された2018年頃は東京オリンピックの開催に向けて各社が動き出し始めていた時期でもあり、インバウンド需要の高まりから「和」「日本らしさ」を意識したデザインで企画が進められました。
富士山にかかる初日の出をイメージし、七宝、青海波、花結びなど、おめでたい意匠を取り入れています。
奥ゆかしく伝統的な和をイメージしたデザインに合わせて、鮮やかながら少し濃い赤を採用しました。
「赤」の中でも、それぞれの福袋の特徴に合わせた絶妙な色加減を選んでいます。パックマートバイベルベのデザイナーも印刷の現場に立ち会い、納得できるまで微調整を重ねています。
左から【HAPPYBAG】【Mt.福】【ふくまる】【福袋(文字)】。
同じ赤い紙袋でも微妙な色の違いがあります。
「お楽しみ袋」として通年使える「HAPPYBAG」
「Mt.福」と同時期に発売された、福袋ラインナップの中でも洋風テイストの「HAPPYBAG」。
こちらは初売りシーズンだけでなく、通年使えることを視野に入れ開発が進められました。
決算セールや季節の変わり目の売り尽くしセール、またはノベルティなどでも「お楽しみ袋」としてのワクワク感が演出できます。
「福袋」の文字はなく、すべて英語で構成されていますが、よく見ると『一富士二鷹三茄子』や『鯛』など、和風なモチーフが散りばめられた「和洋折衷」デザインなのです。お菓子や文房具、キッチンツールの詰め合わせなど、アパレル、雑貨屋さんにもおすすめです。
老若男女問わず、ティーン向けの商品にもマッチするのではないでしょうか。
一年の始まりを楽しく彩ってくれる福袋。新年に街中で福袋を見かけると「今年も一年喜んでいただける商品づくりを頑張ろう」パックマートバイベルベスタッフ一同、身が引き締まる思いです。
今後もみなさまに喜んでいただける商品をお届けできるように頑張ってまいります。